2013年7月19日金曜日

乳児股関節の脱臼整復効果、フォローアップにエコーが有効

本日は下記の論文を読んで見ました。

Beek FJ, et al.: Transinguinal sonographic determination of the position of the femoral head after reposition and follow-up in a spica cast. Pediatr Radiol. 2010 Nov;40(11):1794-9. doi: 10.1007/s00247-010-1726-3. Epub 2010 Jun 16.

PMCからdownloadできます。

乳児股関節の脱臼整復効果やその後のフォローアップにエコーが有効であることを、小児放射線科医に紹介するために書かれた論文

2010年に報告されており、比較的画像(エコー)の質も良い。
おそらく整形外科の世界ではかなり昔から実施されてきたことなので、
医療の世界では新しい発見とはいえないかもしれない。

特筆できることがあるとすれば、エコーの限界を明記していること。
大腿骨頭の位置と寛骨臼後方との位置関係の把握が困難。
骨頭が後方に脱臼しており、寛骨臼後方との関係を把握したいのであればCTが有効。

しかし大腿骨頭のみの撮像でもCTの被曝は0.4mSvもあり、回避できるようなら回避したほうがよい。
(CT撮像条件を見る限り、かなり低線量モードを採用しているけれども)

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