2013年7月2日火曜日

Dual Energy CTの放射線被曝:review

本日は下記の論文を読んで見ました。

Henzler T, et al.: Dual-energy CT: radiation dose aspects. AJR Am J Roentgenol. 2012 Nov;199(5 Suppl):S16-25. doi: 10.2214/AJR.12.9210. 

AJRからdownloadできます。

Dual energy CTは2006年にDual source CTが市場に投入されてから有用性が語られるようになった。
 しかし、Dual energy CTの有用性はすでに1970年代に報告されており、理論的には新しいものではない。 

本報告はDual energy CTの放射線被曝について、reviewしたもの。 

Dual energy CTは過去の報告を見る限り、画像の質やSNRでNormalizeした場合、その使用において線量が増加するわけではない。
(high pitch coronary CTA等において、使用しない方が線量が低いという報告もあるが) 

Virtual unenhanced CTを用いて、単純CTを省くことが可能という報告が散見され、これを実施すればfollow upが不可欠な患者において、大きな線量低減効果を得ることができる。 

線量増加がほとんどない一方で、画像の質は大きく向上する可能性がある。 

金属アーチファクト低減のための190 keV CT image (Fig 4)、
CTAの効果を顕著に増加する40 keV image (Fig 8)、 
血管確保が難しい患者における造影不良CTAの改善(Fig 9)はとても興味深い。 

特にルート確保が難しい患者におけるCTA(Fig 9)はとても役に立つと思う。

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