本日は下記の論文を読んで見ました。
Radiologyからdownloadできます。
管電圧自動選択技術が小児CTの被曝低減に有効かを考察した論文
低電圧CTが小児領域において被曝低減、画像コントラスト増加に有益であることは一般的に知られている。
管電圧の低下はノイズの増加やビームハードニングアーチファクトを引き起こすので、
最適な管電圧 vs 管電流
vs 患者の体格
vs 診断目的
は現在のところ定まっていない。
CNRを最適化しつつ電圧、電流を変化させるプログラム:Care kV(Siemens)が発売
その実用性を検証
患者:87名(中間値:10.5歳)/男子49人、女子38人
検査:胸部造影CT、腹部造影CT、胸部CTA
装置:Somatom Definition AS + Care kV + CARE Dose4D
Care kVの設定値
胸部CT、腹部CT:7
胸部CTA:11
120kVpおよびCare kVにて撮像した場合のCTDIvol、effective mAsを記録
15名の患者は120kVpを利用した16列CT(TCM+)でも撮影
画像のノイズ、CNR(肝実質、門脈)を計測
結果
Care kV使用により、
45/87: 100kVp
34/87: 80kVp
3/87: 70kVp
4/87: 120kVp (不変)
1/87: 140kVp (増加)
胸部CT,腹部CT,胸部CTAすべてにおいて、Care kV使用下においてCTDI(vol)は低下
低下率:26%~49%
Effective mAsはCare kV使用下において増加
小児放射線科医による5点評価
77/87: excellent
7/87: good
3/87: moderate
(全て診断可能)
120kVpとCare kVを比較可能であった15名
コントラスト、ノイズ:120kVp < Care kV
CNR: 統計的有意差なし
CTDI(vol): 120kVp > Care kV
スカウト像から自動で最適管電圧、管電流を決定してくれるCare kVにより、
小児領域において画質を保ちつつ、線量の低減が可能。
通常どの管電圧が最適化を目視にて判断することは困難であり、
Care kVのように自動で推奨値が得られる方法は好ましいのかもしれない。
管電圧自動選択技術が小児CTの被曝低減に有効かを考察した論文
低電圧CTが小児領域において被曝低減、画像コントラスト増加に有益であることは一般的に知られている。
管電圧の低下はノイズの増加やビームハードニングアーチファクトを引き起こすので、
最適な管電圧 vs 管電流
vs 患者の体格
vs 診断目的
は現在のところ定まっていない。
CNRを最適化しつつ電圧、電流を変化させるプログラム:Care kV(Siemens)が発売
その実用性を検証
患者:87名(中間値:10.5歳)/男子49人、女子38人
検査:胸部造影CT、腹部造影CT、胸部CTA
装置:Somatom Definition AS + Care kV + CARE Dose4D
Care kVの設定値
胸部CT、腹部CT:7
胸部CTA:11
120kVpおよびCare kVにて撮像した場合のCTDIvol、effective mAsを記録
15名の患者は120kVpを利用した16列CT(TCM+)でも撮影
画像のノイズ、CNR(肝実質、門脈)を計測
結果
Care kV使用により、
45/87: 100kVp
34/87: 80kVp
3/87: 70kVp
4/87: 120kVp (不変)
1/87: 140kVp (増加)
胸部CT,腹部CT,胸部CTAすべてにおいて、Care kV使用下においてCTDI(vol)は低下
低下率:26%~49%
Effective mAsはCare kV使用下において増加
小児放射線科医による5点評価
77/87: excellent
7/87: good
3/87: moderate
(全て診断可能)
120kVpとCare kVを比較可能であった15名
コントラスト、ノイズ:120kVp < Care kV
CNR: 統計的有意差なし
CTDI(vol): 120kVp > Care kV
スカウト像から自動で最適管電圧、管電流を決定してくれるCare kVにより、
小児領域において画質を保ちつつ、線量の低減が可能。
通常どの管電圧が最適化を目視にて判断することは困難であり、
Care kVのように自動で推奨値が得られる方法は好ましいのかもしれない。
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