Tsalafoutas IA, et al.: A comprehensive method for calculating patient effective dose and other dosimetric quantities from CT DICOM images. AJR Am J Roentgenol. 2012 Jul;199(1):133-41. doi: 10.2214/AJR.11.7429.
AJRからdownloadできます。
DICOM dataを抽出し、TCMを加味した実効線量を計算する方法を提示した論文
通常CTDI(vol), DLPは装置に表記される。
DLPに各検査(部位)で与えられた変換係数を乗じることで、実効線量は得られている
AECを使用した場合、平均で与えられたCTDI(vol)とDLPで正確な推定が可能なのか?
本疑問に対処するため、DICOM dataからTCMの電流変換量を推定し、各スライス毎の変換係数を算出
Fig. 1(ICRP60), 2(ICRP103)に各スキャン位置に対する実効線量変換係数が表記されている。
これを見ればICRP103で乳房のtissue weighting factorが増加したことに対する影響が明確
Toshiba製のCT装置に表記されるCTDI(vol)の値が平均値ではなく、「最大値」で表記されるため、他装置との比較は困難
本方法はスライス毎の実効線量変換係数を利用できる点で、TCMやCT透視にも対応できる。
DICOM dataから抽出できるのは「平均」管電流であるため、XY方向のmodulationを加味した臓器線量の把握は本ソフトではまだできない。
DICOM dataから抽出できるのは「平均」管電流であるため、XY方向のmodulationを加味した臓器線量の把握は本ソフトではまだできない。
近いうちにその研究も実施されると予想される。