2013年6月28日金曜日

DICOM dataを抽出し、TCMを加味した実効線量を計算

本日は下記の論文を読んで見ました。

Tsalafoutas IA, et al.: A comprehensive method for calculating patient effective dose and other dosimetric quantities from CT DICOM images. AJR Am J Roentgenol. 2012 Jul;199(1):133-41. doi: 10.2214/AJR.11.7429. 

AJRからdownloadできます。

DICOM dataを抽出し、TCMを加味した実効線量を計算する方法を提示した論文 

通常CTDI(vol), DLPは装置に表記される。 
DLPに各検査(部位)で与えられた変換係数を乗じることで、実効線量は得られている 

AECを使用した場合、平均で与えられたCTDI(vol)とDLPで正確な推定が可能なのか? 

本疑問に対処するため、DICOM dataからTCMの電流変換量を推定し、各スライス毎の変換係数を算出 
Fig. 1(ICRP60), 2(ICRP103)に各スキャン位置に対する実効線量変換係数が表記されている。 
これを見ればICRP103で乳房のtissue weighting factorが増加したことに対する影響が明確 

Toshiba製のCT装置に表記されるCTDI(vol)の値が平均値ではなく、「最大値」で表記されるため、他装置との比較は困難 

本方法はスライス毎の実効線量変換係数を利用できる点で、TCMやCT透視にも対応できる。 
DICOM dataから抽出できるのは「平均」管電流であるため、XY方向のmodulationを加味した臓器線量の把握は本ソフトではまだできない。 
近いうちにその研究も実施されると予想される。

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