2013年6月19日水曜日

ADHDをDKIにて検出

本日下記論文を読んで見ました。

Helpern JA, et al.: Preliminary evidence of altered gray and white matter microstructural development in the frontal lobe of adolescents with attention-deficit hyperactivity disorder: a diffusional kurtosis imaging study. J Magn Reson Imaging. 2011 Jan;33(1):17-23. doi: 10.1002/jmri.22397.

Pubmed Centralからdownloadできます。

ADHD(12例)、正常例(13例)にDiffusional Kurtosis Imaging(DKI)を撮像、前頭前野皮質においてmean kurtosis(MK)を計測。 


MRI装置は3T-TIM Trio 
DKIのシーケンスは、11分17秒で撮像。 

 正常の青年期の子供の場合、年齢に伴って白質および灰白質のMKは上昇する。
一方でADHDの子供の場合、白質、灰白質のMKは変化しない。

ADHDを有する子供のMKをDKIにて測定することは、将来有望な手段となりうるかもしれない。
 しかし、論文中のデータを見る限り、年齢に対するMKの変化(slope)は有意差があるものの、個別の結果ではoverlapが存在するので、患者の測定値にて診断ができるわけではないかもしれない。 

 ADHD(12例)正常例(13例)と症例数が少ないので、今後の動向に注目が必要かも。 

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