2013年6月22日土曜日

脳膿瘍とSWI

本日は下記論文を読んでみました。

Lai PH, et al.: Susceptibility-weighted imaging in patients with pyogenic brain abscesses at 1.5T: characteristics of the abscess capsule. AJNR Am J Neuroradiol. 2012 May;33(5):910-4. doi: 10.3174/ajnr.A2866. Epub 2012 Jan 26. 

AJNRからdownloadできます。

脳膿瘍の患者14名の画像上の特徴を記した論文 

 膿瘍縁(rim)、cavity、正常白質のSWI phase valueをラジアンで計測し、比較している。 

 膿瘍縁のSWI phase valueはほかに比べて優位にマイナス値なっている。 

 cavityのSWI phase valueはややマイナス値。 

 脳膿瘍縁のSWI phase valueがマイナスになる理由は、静脈血管が増えてくることに起因するのだろうか? 
 造影T1Wでも強くring enhancementするので、納得できる一面もある。 

 一方で常磁性のフリーラジカルの存在も関与しているかもしれない。

 いずれにしてもPhase valueの計測による判定方法は今後の研究が期待でき、本論文は興味深い。 

 Fig. 2, 3に脳膿瘍のT1W, T2W, T2*W, DWI, ADC, Gd-T1W, SWI-magnitude, SWI-phase, SWIが記載されている。 
 たしかに、rimはphase imageにてhyposignalとなっている。 

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