2013年8月15日木曜日

CTDI測定におけるOSL線量計の正確性評価

本日は下記の論文を読んでみました。

Vrieze TJ, et al.: Technical note: precision and accuracy of a commercially available CT optically stimulated luminescent dosimetry system for the measurement of CT dose index. Med Phys. 2012 Nov;39(11):6580-4. doi: 10.1118/1.4754591. 

Medical Physicsからdownloadできます。

CTDI測定におけるOSL線量計の正確性評価 

Landauerにより提供されているOSL線量計におけるAccuracy, precision、エネルギー依存性を調査 
比較はCTDI測定用電離箱 

各々の線量計を1回転(テーブル移動なし)照射。
照射後、Landauerに返却しread out 

CT:Somatom Definition DS (Siemens) 

測定箇所:
空気中のアイソセンター、16cmアクリルファントム中心、32cmアクリルファントム中心、
ファントムなし空気中3時の方向アイソセンターより7cm、
16c mアクリルファントム3時の方向アイソセンターより7cm、
32cmアクリルファントム3時の方向アイソセンターより15cmの6か所 

スキャン条件:ビーム幅3.6, 6.0, 19.2, 28.8 mm / 120 kV, 28.8 mm / 80 kV 
(ビーム幅3.6 mmは32cmアクリルファントムでの測定はなし) 

28パラメータにおいて、5回ずつ計測(平均、標準偏差計測) 

電離箱:CTDI(100) 
OSL線量計:プローブ位置における空気吸収線量、総線量、CTDI(100) 

電離箱線量計の値に対するOSL線量計の誤差(%)を算出 
誤差(%)の平均、RMSを計算 

結果 RMS値はおよそ約10%であり、OSL線量計は電離箱に比較して過小評価する傾向 
OSL線量計の変動係数は電離箱に比較して10倍以上大きい 
エネルギー依存性が比較的大きいため、エネルギー依存を補正する係数が必須

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