2013年8月23日金曜日

OSLを利用したCTDIの測定とその検証

本日は下記の論文を読んでみました。

Ruan C, et al.: Determination of multislice computed tomography dose index (CTDI) using optically stimulated luminescence technology. Med Phys. 2010 Jul;37(7):3560-8. 

Medical Physicsからdownloadできます。

OSL stripをCTDIの測定に応用し、その精度を検証した論文 

CT: GE Lightspeed VCT 
OSL tapes (Landauer): Al2O3 150mmにカットして使用 
PMMA phantomには専用の自作フォルダーにいれて照射 
緑色の光でreadout 150mmを0.25mmステップで測定、60秒程度で測定が可能 

比較検討項目 
Dose profileの測定: 
管電圧との関係(100, 120, 140kVp) 
ビーム幅との関係(5mm, 10mm, 20mm) 
OSL線量計はエネルギー依存性があるので、補正を実施 

-50mm ~+50mmの間での積算線量を100mmの電離箱と比較 

CTDI(450-OSL)を測定(450mm) 
CTDI(100-effeciency) = CTDI(100-OSL) / CTDI(450-OSL)を算出 

結果 OSL線量計を用いて40mmビーム幅で測定したprofileがFig 3に示されている。
 (Head or body CTDI phantom, center or periphery) 
同様にビーム幅を変えて測定したprofileがFig4に示されている。 

-50mm ~+50mmの間での電離箱とOSLの値の差は4%以内 
CTDI(100-effeciency): Head-central 72%, 
Body-central 56%程度 Peripheryは84%程度 
線質やビーム幅に大きくは影響しない 

OSL線量計を用いたCTDIの測定は比較的短時間で実施できるため、有用性が高い。 
100mm電離箱を用いたCTDI(100)ではtailの測定ができないが、本方法では簡便に実施できる。

0 件のコメント:

コメントを投稿