2013年8月16日金曜日

最近のMDCTで得られる測定に関連した正確性について

本日は下記の論文を読んでみました。

Mathieu KB, et al.: Precision of dosimetry-related measurements obtained on current multidetector computed tomography scanners. Med Phys. 2010 Aug;37(8):4102-9. 

PMCからdownloadできます。

最近ではガントリー内の構造やHVL, 4分の1幅、エネルギー等のモデリングがうまくいくようになり、モンテカルロ法を用いた線量計算も現実味をおびてきた。 

一般的にCTDI(100, air)でモデリングの校正は実施されており、CTDI(w)で検証した際には3.5%程度のエラーが報告されている。

しかし、装置の劣化、測定機器のドリフト等を考えて、どの程度モンテカルロと値が一致すればよいのか、特別指標があるわけではない。 
そこで、装置の短期、長期にわたる正確性を評価し、その変動を調査した論文 

調査した期間は、weekly, 3か月か4か月ごと 
装置は3種類(GE VCT, GE Light Speed 16, Siemens Sensation 64) 

測定内容 CTDI(100, air), HVL, QVL(4分の1)、CTDI(w) 

結果 
全ての計測結果の%CVは4.33%以内 
95%が2.75%以内 おおよそ5%以内に%CVが入ると考えても良い。 

その他 
実際のCTDII(100, air)、半価層の測定写真が掲載されているほか、VCT, SensationのHVLも掲載されおり、Siemens HVLが高いことが一目でわかる。

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