Toepker M, et al.: Stenosis Quantification of Coronary Arteries in Coronary Vessel Phantoms With Second-Generation Dual-Source CT: Influence of Measurement Parameters and Limitations. AJR Am J Roentgenol. 2013 Aug;201(2):W227-34. doi: 10.2214/AJR.12.9453.
AJRからdownloadできます。
冠状動脈の狭窄の定量的評価は従来から実施されているが、比較対象がIVUSや定量的冠状動脈撮影であり、リファレンスとしては的確ではない。
本研究では、3D printerを使用して狭窄ファントムを作成
血管壁 2, 3, 4 mmφ
CT値:104.8 壁厚:0.4mm
プラーク(狭窄部) 位置は中央と端
CT値:72.2 狭窄率直径(面積)25%(43.8%)、50%(75%)、75%(93.8%)
ファントム (QRM-Thorax)
心臓の動きを再現(ECG信号+:70beats/m)
造影剤濃度(+生理食塩水):150、200、250、300、350
造影剤を流しながらCTを実施
CT:120kVp, 360mAs, collimation 2×64×0.6mm
空間分解能 0.4mm ガントリー回転時間 330ms ピッチ0.32
時間分解能 83ms
血管狭窄ファントムでの測定結果 測定者間の一致(ICC) 0.791 P<0.001
3mm血管径では10%以内のerror
2mmでの評価においては10%以上のerror
狭窄が大きくなると、造影剤のblooming artifactが減少
狭窄が小さいと、造影剤のblooming artifactが顕著
→小さい狭窄:過大評価
→大きい狭窄:過小評価 の傾向+
造影剤濃度が150HU~200HUの場合、血管径が小さくなるにつれてerrorは増加
プラークの位置依存性は特に見つからず。
今回の検討ではプラークは石灰化を模擬していない。
DSCTでは3mm以上の血管径かつ200HU以上の造影剤濃度が得られた場合、
正確に(error10%以内)狭窄を評価できる。
0 件のコメント:
コメントを投稿